つみたてNISAで積立額はいくらが正解?無理なく続けるための考え方

はじめに

つみたてNISAを始めようとすると、必ず最初に悩むのが「月いくら積み立てるか?」という点です。
証券会社の画面で金額を入力するとき、1万円にするか、3万円にするか、それとも限度額の10万円(年間120万円)にするか…。
ネットで検索すると「満額が正解!」という意見が多く見つかりますが、実際には人それぞれの生活状況に合わせた答えがあります。

この記事では、積立額を考えるときのポイントを整理しつつ、初心者でも安心して長く続けられる方法を紹介します。

最低限の積立額は100円からでもOK

つみたてNISAは証券会社によっては月100円から積立可能です。
つまり「まずはやってみる」ことができる制度になっています。

実際、最初から満額に設定してしまうと、生活費が圧迫されて途中でやめてしまう人も少なくありません。
投資の本質は「長期でコツコツ続けること」です。小さな金額でもスタートすれば、値動きに慣れたり、複利効果を体感したりできます。

✅ まずは100円や1000円など「負担にならない額」でスタートし、慣れてきたら増額する。
この方法なら「続けられなかった」という失敗を防げます。

02. 収入と支出から逆算する(手取りの1〜2割が目安)

積立額を考えるうえで大事なのは「今の生活を犠牲にしすぎないこと」です。
無理のない金額を決めるためには、手取り収入と支出を整理してみましょう。

例)手取り20万円の場合

  • 家賃・生活費などで 15万円
  • 残り 5万円 → 貯金+投資に回せる
    この場合、**月2〜4万円(手取りの1〜2割)**が一つの目安になります。

もちろん、ボーナスや副収入がある人は、普段は少なめに積立し、ボーナス月に追加投資をする方法もアリです。

💡 ポイントは「生活に余裕を残すこと」。投資を続けるためには、日常生活の安心感が不可欠です。

自分の予算をしっかりと確認するイメージ

自分の予算をしっかりと確認しましょう

03. ライフイベントに応じて積立額を調整する

積立額は一度決めたら固定、というわけではありません。
結婚、子育て、転職、住宅購入など、ライフイベントに合わせて柔軟に変えていけばOKです。

  • 独身期:支出が比較的少ないため、積極的に満額を狙いやすい
  • 子育て期:教育費や生活費がかさむため、一時的に減額する
  • 老後準備期:住宅ローン返済が落ち着いたら、再び積立額を増やす

積立NISAの魅力は、金額の増減が自由であることです。
「今は2万円、余裕ができたら3万円に戻す」といった調整が可能なので、ライフプランに合わせて長く続けられます。

04. 無理なく続けるための工夫

積立を続けるコツは、できるだけ自動化することです。

  • 証券会社の自動積立サービスを利用する
    → 毎月決まった日に銀行口座から引き落とし、投資信託を自動購入してくれる
  • ポイント投資を活用する
    → 楽天ポイントやTポイントなどを積立に使えば、実質的に生活費を削らず投資できる
  • ボーナス月にまとめて投資
    → 通常は月1万円、ボーナス時に10万円追加、という方法も有効

また、途中で積立額を増やしたくなった場合も、数クリックで変更可能です。
「一度設定したら忘れる」くらいが、長期投資を続ける秘訣になります。

まとめ:正解は「続けられる額」

結論として、つみたてNISAの積立額には「これが正解」という答えはありません。

  • まずは100円からでも始める
  • 手取りの1〜2割を目安にする
  • ライフイベントに合わせて柔軟に調整する
  • 自動化・ポイント投資で無理なく続ける

大事なのは「無理なく継続すること」です。
相場の上下に一喜一憂するより、毎月同じ額を淡々と積み立てていく方が、長期的には大きな成果につながります。

これから始める方は、まずは「生活に影響が出ない額」でスタートし、慣れたら少しずつ増やすのがおすすめです。

投資はマラソンのようなもの。走り出すスピードよりも、止まらずに走り続けることが一番の成功への近道です。