目次
01. 転職が多く、収入が安定しない
僕はこれまで、何度か転職を経験してきました。
正社員で働いたこともありますが、非正規や契約社員、会計年度任用職員など、立場や待遇が変わることも多く、収入は安定していませんでした。
ボーナスが出る年もあれば、まったくない年もある。手取りでいえば、15万〜18万円前後の時期が長かったように思います。
もちろん、「節約しよう」と心がけていたつもりではありました。外食を減らしたり、服を衝動買いしないようにしたり。
それでも、ふと気づくと口座残高が数万円しかない。
月末になると、次の給料日までを計算しながら過ごしていました。
将来に対する不安はずっと心のどこかにありました。でも、現状をどう変えればいいのか、何から手をつけたらいいのか分からず、なかなか行動に移せなかったんです。
02. ある時、散財していることに気づく
そんなある日、引っ越しを控えていたこともあり、部屋の片づけをしていたときのことです。
ほとんど着ていない服、履いていない靴、途中でやめたゲームソフト、なんとなく参加していた飲み会の思い出…。
それらを眺めていて、「これ全部、本当に必要だったのか?」と疑問を感じたんです。
ざっと計算してみると、数か月分の給料に相当するくらいのお金を、ほとんど記憶にすら残っていないものに使っていたことに気づきました。
高級ブランドや最新家電を買い漁っていたわけではありません。だけど、小さな浪費の積み重ねが、大きな“お金のロス”になっていたのです。
この気づきがきっかけで、「お金の使い方」や「資産形成」に興味を持つようになりました。今思えば、これが最初の転機だったのかもしれません。
03. まずやったことは「見える化」と「固定費カット」
最初に取り組んだのは、支出の“見える化”です。スマホにマネーフォワードMEを入れて、クレジットカードや銀行口座を連携。使ったお金が自動で記録されるようにしました。
これで、何にいくら使っているのかが明確になり、「あ、こんなにコンビニ行ってたのか…」といった新しい発見がたくさんありました。
次にやったのが「固定費の見直し」。
スマホは大手キャリアから格安SIM(楽天モバイル)に変更。月8,000円以上かかっていたのが、3,000円前後まで下がりました。
サブスクも、ほとんど使っていなかった音楽アプリや動画サービスはすべて解約。残したのはYouTube Premiumだけ。
保険も見直して、生命保険を解約し、必要最低限の火災保険と自動車保険だけにしました。
これらの固定費を削った結果、月1〜1.5万円ほどの“余裕”が生まれました。
最初は「月1万円の黒字」を目標にしていましたが、やってみると案外達成できるものなんですね。

04. NISAとiDeCoを知って、自分にもできると思えた
次に興味を持ったのが、NISAやiDeCoなどの“非課税で資産形成できる制度”です。
最初はまったく知識がなかったので、YouTubeや書籍を活用して、少しずつ勉強しました。
わかりやすかったのは、実体験を交えた発信をしている方の動画。僕と同じように、非正規や低所得の立場から資産形成を始めた方の話は、とても参考になりました。
最初に始めたのは「つみたてNISA」です。といっても、いきなり大きな額ではなく、月5,000円から。使っていなかった楽天証券の口座を開設して、オルカン(全世界株式)を積み立て始めました。
生活が安定してきたタイミングで、iDeCoもスタート。こちらは月1.2万円を上限に、自分の生活費に影響しない範囲で積み立てています。もちろん、「将来まで引き出せない」という制約はありますが、僕はマネーフォワードで生活を整えてから始めたので、あくまで“余剰資金”としての運用です。
05. 今では「貯金」と「投資」が両立できている
そんな生活を1〜2年ほど続けてきた今、やっと「お金に対する不安」が減ってきました。
貯金については、毎月1〜2万円を定期預金に。急な出費があっても慌てないように、生活防衛資金も少しずつ積み上げています。
そして、NISAやiDeCoといった投資による資産形成も着実に継続中です。
特に心の変化が大きかったのは、「数万円のゆとりがある」だけで、精神的な安心感がまったく違うということ。
「来月どうしよう」と焦る日々から、「多少の出費は大丈夫」という余裕のある日々へ。お金の“額”というより、“コントロールできている”という実感こそが、今の自分にとっては一番の財産です。

06. 最後に:大事なのは「収入の多さ」じゃなく「整え方」
かつての僕のように、「非正規だから無理」と思っている方も多いかもしれません。でも、資産形成は“整え方”次第で、少しずつ誰でも実現できます。
大切なのは、いきなり完璧を目指さないこと。まずは小さな成功体験——たとえば「1万円黒字にできた」とか、「無理なく積立が続けられた」といったことからでいいと思います。
今の自分にできることから、少しずつ始める。それが、不安の少ない未来につながる一歩になるはずです。
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